先生道

http://www.tbs.co.jp/tv/daily/20060928.html
島田元監督の『哀愁のハーモニカ先生』が、すごくよかった! 河原に生い茂った草たちが風に揺れる様子、その濃緑色、水面の反射、、、それらを見ただけで、もう「映画」を実感してしまう。夏未エレナちゃん(本作がデビューとなる新人のコ。良いです)演じる事故で死んだ女子中学生が小学校時代にハーモニカ部の顧問だった男性教師と再会する、、、というお話。花を投げる動作や管楽器の音色が人の想いをつなぐところなど、大好きな『東京上空いらっしゃいませ』を少し思い出したりした。そして松葉杖+ギプスに涙。繊細な、いい作品です。必見。
そういえば、『スパイ道 女スパイ編』で島田監督が演出した『一日スパイまどか』も、(劇中で歌われる『恋の人体自然発火』の破壊的なインパクトのおかげでわかりづらいけど)ラストで葵ちゃんの輝くような笑顔が出た直後にさりげなく挿入される「植え込みに引っ掛かったままのタスキ」を映したワンカットが、あの「一日」が終わってしまった後の2人の別れを感じさせて、なんとも物悲しい余韻を残していた。
http://www.bs-i.co.jp/main/dorama/show.php?0315