転校生 さよならあなた

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舞台挨拶付き試写会に行ってきた。
まずは舞台挨拶。蓮佛美沙子さんと高木古都さんはしっかりしすぎ。声も低く落ち着いているし、はっきり言ってアイドル性は皆無です(断言)。でも別にアイドルとして売ろうとしているわけじゃないんだから、それでいいんだ。関戸優希ちゃんはやっぱりモデルのお仕事をやらなきゃだめだよ。立ち姿、シルエットがまるっきりモデルさんのそれだったもん。私のうしろの席にいた女の人も「あのコ、モデルみたい」って言ってたよ。モデルさんのお仕事にもぜひ挑戦してみてね、お願い。客席では水谷里歩さんも見ていましたね。2度ほど怖い目でじっと見つめてしまい目が合ってしまいました。ごめんなさい。水谷さんがとっても綺麗だったからさ。。。
映画について。蓮佛さんの演技は予想外によかったよ。口先で演じるのではなく、ちゃんと身体の動きが伴った具体性のある芝居をしていた。相手役の森田くんよりもずっといい演技だったね。ただ、全編がひん曲がった構図で撮影されている上にカットが異常に細かく割られているためその「動き」をしっかり見ることができないのと、映画の後半は話の都合上、積極的に身体を動かせなくなってしまうのが残念。あと蓮佛さんは色白地味顔なのはいいんだけど、目力が弱いのが惜しい。こればっかりはどうにもならないからなあ。関戸優希ちゃんと高木古都さんは随所で「一夫ちゃーん」と言っているだけなので、芝居に関してはなんとも言えない。でも優希ちゃんは『中学生日記』のときと同様、その場にすっと溶け込むような自然体な存在感が相変わらずあったね。モデル体型の人って画面の中に入ると不必要に目立って周りから浮いてしまうことが多いけど、優希ちゃんの場合は不思議とそうはならないんだな。
作品自体は「映画」としての評価は別にしても、大らかな思春期ドタバタコメディ『中学生日記』劇場版として見れば十分に楽しめる内容になっていたと思う。独特のノリを持ったヘンテコな深夜ドラマ系、みたいな感覚で見るのもいいかも。とはいっても、たとえば「歌」の効果的な使い方とか終盤の大衆演劇一座の登場のさせ方とか、ああいうのは昨今のテレビドラマやCMディレクター上がりの監督たちでは決して思いつかない類の演出であり、そういったぽっと出の連中とは技術レベルがまったく違うことはたしか。
この内容なら老若男女、現役の中・高校生のコたちなんかにも素直にウケるのではないかと思う。試写会の会場にはなぜか若い女性が多かったけど、前半は何度も爆笑が起こっていたからね。後半の内省的な展開にはついていけない人もいるかもしれないが(実は私も自分のバカな頭では理解できない部分があった)。もっと若者向けの積極的なプロモーション展開をしてもよかったんじゃないだろうか。少しもったいない気がするね。
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