ヒーローショー

はやぶさ」大気圏突入の映像はすごすぎる。美しすぎる。


見たもの

ラリー・コーエン先生の映画にしてはデタラメさとその場の思いつき度がいまひとつ足りない。バンパイアハンターを演じるサミュエル・フラーはかっちょいいけど。

これはなかなかの快作。サクサク進むテンポと撮影がよい。幾度か登場する人や車の追いかけっこシーンなんてけっこう見応えがありますよ。殺し屋のあっけない死に様もいいし、ラストの悪趣味グロもいかにもイタリアっぽくてナイス。

広告代理店的自閉症映画。こんなの褒めちゃダメでしょ。「君と世界との戦いでは、世界に支援せよ」(byカフカ)。それにしても松たか子木村佳乃の顔と声って本当にスクリーン向きじゃないね。

ブラックエンペラー、暴走するバイク、爆音、暗闇に青白く輝くヘッドライト、そして真夜中から明け方の朝焼けへと変化していく光の中、ふてぶてしく生意気でそれでいて不安げな少年たちの顔とともに「何かがゆっくりとしかし確実に終わっていく瞬間」がこの作品には捉えられている。宇崎竜童のナレーションおよび白竜とクロスウインドの音楽は感傷的すぎるが。
http://www.yidff.jp/97/cat091/97c098-1.html


傑作すぎてびびった! 今年のベスト候補。これは陰惨かつ透明なすごい映画だ。思わず2回見にいってしまった。
数年前に実際に起きた東大阪大学リンチ生き埋め殺人事件(参考 12)をほぼそのままの形で再現した前半部分では、ふとしたきっかけで日常の中に侵入してきた暴力が集団心理の中で暴走しバランスを失ってコントロール不能となり最悪の結末へと至る過程を、顔面を執拗に殴りまくる、蹴りまくる、金属バットや鉄パイプやゴルフクラブで頭や腹を何度も殴打しまくる、といった直接的な描写の連続で凄惨に描き切る。
このすさまじい前半部分だけでも十分すごいのだが、本作が本当にすばらしいのはその決定的な出来事のあと同じ名前を持つ2人の主人公(ジャルジャルの福徳と後藤が演じる)が勝浦・鴨川の周辺を行ったり来たりするロードムービーと化す後半の一連である。ここで「死」を背負ったまま生きることになる2人が過ごすゆるやかで穏やかでそして少しだけ滑稽な時間の流れは「映画的」としか言いようのない魅惑的なものだ。主張しすぎないニュートラルな画面(撮影監督が『パッチギ!』シリーズの山本英夫から変わったことが大きいと思う)と編集は、前作『パッチギ!LOVE&PEACE』のくどさ不調さが嘘のようにひとつひとつのエピソードをあっさりと切り取っていく。ジャルジャル後藤の恋人ちすんが別れ際に息子をギュッと抱きしめる、そんな今まで何万回も見たことがあるようなベタな演出がなぜこれほど胸を打つのか。シーワールドのくすんだような青空と雲、前半のそれとははっきりと区別された蝉たちの声の響き、夕闇の潮騒、後藤のアパートの窓の奥に見える浜辺を歩いてくる人たちの影、、、しかしそんな透明な時間も右翼ラップの爆音とともに凄絶な事故によって暴力的に切り裂かれてしまう。
最後に1人ぽつんと取り残されるジャルジャル福徳。かつての相方の幻影も一瞬で消える。その救いようのない孤絶感、虚無感はまるで『宇宙戦争』ラストのトム・クルーズのようだ。
登場人物すべての顔が目に焼きついて離れなくなる、2010年を代表する傑作。

90年代ヤクザものVシネの洗練されたポストモダン豪華版。鈴木慶一の微妙にしょぼい音楽もなにげにVシネチック。笑 暴力描写は実は大したことない。カット割りで逃げている箇所多数。中盤のフェードアウト連発は完全に失敗している。「もう何がやりたいのか自分でもよくわかんねーよー」と1人悶絶しながら裸踊りをしてみたらミョーに魅力的な音楽的グルーブが生まれてしまった『TAKESHIS'』や、「やりたいことなんか何もねーんだよ、、、もうどーでもいーよ、、、」とうつろな目をしながらブリキの人形をカンカン叩いてとりあえず戯れてみた超空疎な『監督・ばんざい!』の方が俺は好きだ(『アキレスと亀』は未見)。次回作は脚本と編集を他人に任せて監督業に専念するとよいと思います。

  • 『若妻痴漢遊戯 それでも二人は。』(城定秀夫)
  • 『ホームレスが中学生』(城定秀夫)

西野翔タローさんと望月美寿々ちゃんをつづけて見ることができてまさに眼福でありました。初期の『若妻痴漢遊戯』はまだ「映画的な表現」とか「作家性」みたいなものにこだわりがある感じでシネフィルな人でも語りやすい側面が残っている。これが『ガチバン』や『ホームレスが中学生』のころになるともはや「作家性」から「職人性」へと清々しく移行しきっていて、たとえば『ホームレスが中学生』や『18倫』の魅力をシネフィルな人たちが語るのはなかなか難しいことだろうなあと思うのだった。それにしても『ホームレスが中学生』のもっちぃチャリンコ2人乗り正面からの長回しショットはマジ泣ける。そしてあのすばらしいラストカットと3人のカラカラと響く笑い声は何度見ても本当に最高だ。

  • 恐怖新聞』(石井てるよし)
  • 『OL仕置人 彼女が水着にきがえるマエ』(吉岡誠)
  • 『原宿!いちご探偵社』(安田健弘)
  • 『爆乳風俗 お気に召すまま』(山崎邦紀
  • 『女事務員 トイレの痴態』(上田良津)
  • 『17才』(木下ほうか)


瀬田なつき監督『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』は先月半ばにクランクアップ。現在、地獄のポスプロ中。
http://pia-eigaseikatsu.jp/news/154474/40157/

http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=10140
「2011年上半期の公開予定」とありますね。
http://star-studio.jp/aya/index.php?ID=621
http://gree.jp/sometani_shota/blog/entry/456598459
染谷くんアフレコ
http://gree.jp/sometani_shota/blog/entry/463254222
桐嶋ヒナタちゃんは『シャボン玉』につづいて再び「瀬田化」。監督の分身か。
http://www.stardust.co.jp/section3/profile/kirishimahinata.html
http://www.stardust.co.jp/section3/profile/arakiyuko.html
『Cinema★Cinema』という映画のムック本に瀬田監督のインタビューがなんと2ページ掲載。
http://www.tvlife.jp/book/cinema/newest.php
こういった一般誌で瀬田さんのインタビューを読める日がくるとは、、、感涙。『みーまー』のプロデューサーさんは『CURE』から『回路』あたりの大映時代の黒沢清作品に関わっていた人(大映→角川という経歴か)だそうで、なんとも興味深いつながりですね。


ところで『熱海の捜査官』で染谷くんと二階堂ふみちゃんが共演するということで少しばかり注目しております。
http://www.tv-asahi.co.jp/atami/
http://www.sma.co.jp/artists/nikaidou/index.html
ふみちゃんも一癖二癖ある一筋縄ではいかないタイプっぽくていいよね。


韓英恵ちゃん主演、片嶋一貴監督作品『アジアの純真』、7月4日と6日にパリで上映されます。
http://www.pariscinema.org/uk/film/fiche-film.html?film_id=2832
日本でも上映してくれ〜。
英恵ちゃんは次に撮影に入る「結構ー暗い話し」の映画に期待したいと思います。


石井隆監督新作『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』
http://www.cinematoday.jp/page/N0025059
http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100617-642363.html
http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=10947
竹中直人がなあ、、、


佐藤寿保監督新作『名前のない女たち』公式サイト(準備中)
http://namaenonaionnatachi.com/
http://www.bestbrain.jp/

[佐久間麻由 映画出演情報]
劇場用映画「名前のない女たち佐藤寿保監督
(製作:「名前のない女たち」製作委員会=ハピネット、渋谷プロダクション、ゼアリズエンタープライズ、マコトヤ)にヒロインとして出演致します。


9月4日(土)より、テアトル新宿(レイトショー)、新宿K's cinema(モーニングショー)他、順次全国ロードショー
大阪:テアトル梅田 秋
京都:京都シネマ 秋
名古屋:シネマスコーレ 秋
浜松:シネマイーラ 秋
広島:横川シネマ 秋
松山:シネマルナティック 秋
福岡:シネリーブル博多駅 秋
ほか、地方の上映劇場につきましては、近日オープン予定の「名前のない女たち」公式サイトにてご案内していきます。

なんだかすごい映画になっているという噂、、、期待ですな。


いまおかしんじ監督×クリストファー・ドイルの日独合作ピンクミュージカル『おんなの河童』!
http://www.cinematoday.jp/page/N0025396
http://spopro.net/blog/701/2010/07/03/%e3%81%84%e3%81%be%e3%81%8a%e3%81%8b%e3%81%97%e3%82%93%e3%81%98%c3%97%e3%82%af%e3%83%aa%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%95%e3%82%a1%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%83%89%e3%82%a4%e3%83%ab%c3%97%e7%ab%a5%e8%b2%9e/
すごすぎ。ドイルさん、漢だ。しかし制作費1000万を「低予算」とか書いちゃっている上の記事はどうなんでしょうね。


テレビ東京で平日昼間に再放送している『女のサスペンス名作選』という番組、知っていますか? これの7月7日放送分「母の殺意」という回の演出が西村昭五郎監督なんです。
http://tv.yahoo.co.jp/search/?sword=%BD%F7%A4%CE%A5%B5%A5%B9%A5%DA%A5%F3%A5%B9
このシリーズ、小沼勝監督、余貴美子さん主演の回なんかもあるようなので要注意。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%9C%88%E6%9B%9C9%E6%99%82%E6%9E%A0%E3%81%AE%E9%80%A3%E7%B6%9A%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%9E


東亜優さんの舞台情報。これは先日の「にほんのうた」トークショーで大森監督が撮影中だと話していた長編映画の舞台版だね。映画の方には東さん、出演しないの?
http://www.horipro.co.jp/talent/PF086/

■ 舞台情報
舞台 「世界のどこにでもある、場所」
場所: 下北沢駅前劇場
期間: 2010年8月4日〜8月11日の全11公演

http://www.set1979.com/perform/detail/16.php

【作・総合演出】大森一樹
【脚本・演出】大関
【出演】村田充 吉田友一 桜田聖子 岩田翼
    田上ひろし あいざわ元気 山口智
    池田沙耶香 富田理生 山本圭祐 東亜優
    西岡大輔 杉野なつ美 小暮邦明
【ゲスト】中山うり 小池光子ビューティフルハミングバード
【会場】下北沢 駅前劇場
【料金】前売り4,500円 当日4,800円(全席指定)

http://set.cocolog-nifty.com/setnihonnouta/


黒髪に戻した鈴木友菜ちゃん! やっぱりユウナは黒髪がいちばんです。
http://www.mbga.jp/.pc/_dia_view?d=724790794

http://ameblo.jp/hata-momo/entry-10573330488.html

『通学電車 君と僕の部屋』コミックスと小説の表紙にユウナ登場。
http://www.margaret-blog.net/staff/2010/06/post-d56b.html

さらに、コミックスの発売が7月30日(金)に決定!!
表紙では鈴木友菜ちゃんと三浦翔平くんが
「通学電車」の世界観を表現してくれました
今から、仕上がりが楽しみです!!
小説も同時発売

これ、主人公の名前が「ユウナ」なんだよね。笑
http://www.mbga.jp/.pc/_novel_view?w=10861219

通学電車 〜君と僕の部屋〜 (君と僕の部屋) (マーガレットコミックス)

通学電車 〜君と僕の部屋〜 (君と僕の部屋) (マーガレットコミックス)

小説 通学電車 君と僕の部屋 (コバルト文庫)

小説 通学電車 君と僕の部屋 (コバルト文庫)

SEVENTEEN』にちょこっと写真が載っていたね。正直、黒髪に戻してから撮影してほしかったけど。まあ致し方ないか。
ところで志水ゆうちゃんとライブへ行って汗かきまくりで大暴れしてきたー、と書いていますが。
http://www.mbga.jp/.pc/_dia_view?d=727363331
http://ameblo.jp/shimizu-yu/entry-10575052521.html
http://ameblo.jp/shimizu-yu/entry-10575345790.html
たしか以前、麻友もユウナと2人で何かのライブへ行って一緒にヘッドバンキングしてきたー、みたいなことを書いていましたね。ユウナはそういうコです。ユウナのこと甘ったるく考えている奴はあとで痛い目に遭うからそのつもりで。
今日のユウナ
1 2 3 4 5 6


森山沙月ちゃんがカタログとパッケージのモデルを務めたヘアアイロンってどの商品だろうね?
http://ameblo.jp/h-m-kei-satoh/entry-10558948969.html
『non-no』は1年前まではマトモなファッション誌だったのに、この半年間であっという間に幼稚なゴミ雑誌と化してしまったね。だから実力のあるモデルがどんどん逃げていく。さっちゃんも早いとこ別のマトモなビューティー誌に移った方がいいよ。本田翼ちゃんは専属モデルになってしまったのは完全に選択ミスだね。『non-no』は今のゴミみたいな内容では月刊化どころか雑誌自体あと1年もたないと思う。廃刊寸前の雑誌って内容がどんどんゴミ化していくからわかりやすい。まあ“つーさん”は専属といいつつ、実はいつもどおり『JILLE』最新号にも登場して保険をかけていたりするんだけどね。笑 賢いね。


清水富美加隊長のブログには市川春樹姉さんの偉大な魂が憑依している!
http://ameblo.jp/shimizu-fumika/
http://ameblo.jp/shimizu-fumika/entry-10563262636.html
http://ameblo.jp/shimizu-fumika/entry-10564240254.html
http://ameblo.jp/shimizu-fumika/entry-10565844515.html
http://ameblo.jp/shimizu-fumika/entry-10579671075.html


松田和佳ちゃん、いいよいいよー。
http://www.lbweb.jp/prof/detail/no35.html
http://www.lbweb.jp/blogs/relay/cat41/
http://www.lbweb.jp/ura_mov/play_movie.php?no=60
趣味特技が「乗馬」のお嬢さまだよ☆


聴いたもの

  • Marta Valdes and Chano Dominguez / Tu No Sospechas
  • Kenneth Sivertsen / Flo
  • Reinhard Mey / Die Grossen Erfolge
  • David Snell / Harp Transplant
  • The Brothers Cazimero / The Brothers Cazimero
  • The Brothers Cazimero / Vol.2
  • The Brothers Cazimero / Ho'ala
  • The Brothres Cazimero / Christmas Collection
  • Negril / Negril
  • Osvaldo Pugliese y su Orquesta Tipica / Antologia Vol.2
  • Astor Piazzolla / La Camorra
  • V.A. / Between or Beyond the Black Forest
  • Bob Moses / When Elephants Dream of Music
  • Patrick Pulsinger Presents Easy to Assemble Hard to Take Apart / In the Shadow of Ali Bengali
  • V.A. / Hydeout Productions First Collection
  • Scarub / Heavenbound
  • Grand Funk Railroad / E Pluribus Funk
  • Whipped Cream / ...and Other Delights
  • The Aislers Set / The Last Match
  • The Aislers Set / Terrible Things Happen
  • Drunk / Tableside Manners
  • Joanna Newsom / Ys
  • Felicia Atkinson with Sylvain Chauveau / Roman Anglais
  • Quikion / Escargot Bianco
  • Cimacima+Brigitte Pau / Complex Go Go!

Marta ValdesのCDがついに買えて感激。これ、どこで注文してもスペインのメーカーが在庫切れで入手することができなかったんだよね。内容はもちろん最高。まさしく至高の歌声。
Kenneth Sivertsenさんのスカンジナビアン・フュージョン・フォークもなかなかよかった。ちょっとElliott Smithなんかを思わせるナイーブなボーカルで、すでに故人だそうだが、ギター弾き語りのアルバムがあればぜひ聴いてみたい。