卒業

ここ加藤瑠美ちゃんが「ギクシャクして演じてる」なんて謙遜気味に言ってますけど、実際のるびびの演技はぜんぜんギクシャクなんかしてないよね。普段、喋っているときのフワフワッとした感じでもなく、印象はむしろシャープなものになっている。あのセリフの強弱とか、台本を読んでるびびが自分で考えたんですかね。それとも自然とああなったのかな。いずれにしても、るびびはやっぱり勘がすごくいいんだよね。夏空ちゃんへの電話の場面とか、言葉がこちらにスッと入ってくる。るびびはきっと、やれば何でもできてしまうコなんでしょう。だから、やらなきゃもったいない。映画やドラマやCMのオーディション、いっぱい受けなきゃダメだよ。
そんなるびびの器用さとは対照的に、松本夏空ちゃんは不器用なコなんだなあ、と戸惑いながらお芝居に挑戦している姿を見て思った。夏空ちゃんは何だか悲しい顔をしているんだよね。るびびの魅力が外へ外へと向かっていくものだとしたら、夏空ちゃんの魅力は内側に向いているというか。こんなこと言ったら、本人に笑われそうですけど。でもるびびの「夏空ちゃんはいっぱい考えていそうで実はあんまり考えていない」という鋭い指摘や、BOMB.TVでの「自分はすごい優柔不断」発言などからしても、「自爆キャラ」なんて言葉では片付けられない魅力を持ったコであることはたしかだと思います。『着信アリFinal』の撮影では韓国へ行ったらしいけど、出番はどれくらいあるのかな。この映画には、関戸優希ちゃん、水谷里歩さん、高木古都さんというミス・フェニックス軍団も出演するから、必ず見に行くけどね。
それにしても、オフショットのるびびは面白すぎる。「みたいなー」を豪快に連発するシーンや「るびび's house」のところなど、何度見ても腹を抱えて笑ってしまう。まさに自由自在だね。それでいて、周りの状況を正確に把握してそれをしっかりと等身大の自分の言葉で表現することができる天然の聡明さも随所で感じさせ、その魅力の奥深さを痛感する。