見たもの

2009年は韓英恵ちゃんのこの強烈なデビュー作でスタート!

山口小夜子さんは亡くなったが英恵ちゃんは生きている。これは奇跡だ。今年は英恵ちゃんの年にしよう。
期待作『よるのくちぶえ』のあらすじが少しだけ載っている記事
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090104-OHT1T00121.htm
今度撮影に入る映画は1人2役ですか! さすが英恵ちゃん。そちらももちろん期待。

  • 『戦争の荒鷲 ウォー・バーズ』(ウーリー・ロメル)

いいよー、ウーリー・ロメルいいよー。つまらないのにおもしろいよー。あと2、3作見ればこの妙なおもしろさを言語化できるかも。『極道・最終戦争 オーバー・キル』という超かっちょいいタイトルの国辱映画がかなりすごそうなんで見てみたい。

タランティーノがこの映画の大ファンで新作のタイトルと着想をここからいただいてるとか。タランティーノ曰く「イタリア商業映画の最高傑作」。

  • 『スウィッチブレード・シスターズ』(ジャック・ヒル

タランティーノ推薦の70年代映画をもう1本。『コフィー』もこういうもっさりした演出なんでしょうか。

ラリー・コーエン先生が監督したスラップスティックな狼男もの! なんだけど、これがもうメチャクチャ。笑 行き当たりばったりなシナリオ、思いつき一発のカメラ、登場人物は全員狂人。やけくそで作ってるとしか思えません。でもおもしろいんだな、これが。

いやあ、ジョナサン・カプランって演出力ありますね! 驚きました。こんなにいい監督だったのか。『告発の行方』のイメージしかなかったから、このジェイムズ・エルロイ原作の魅惑的なフィルム・ノワールの小品にはびっくりしました。これからちゃんとチェックしよう。
お目当てだったトムさま演出の回はたいしたことがなくて、キュアロンはエマニュエル・ルベツキのカメラが饒舌なんだけどその饒舌さが映画的なおもしろさに奉仕していないというパターン。


ところで『恋する日曜日 私。恋した』(廣木隆一)がテレビで放送されていたので見たのだが、あまりの退屈さに30分でギブアップ。『きみの友だち』もひどかったけど、これもひどい。こういう雰囲気(イメージ)だけで撮ったものってホント勘弁してほしい。「映画」と「映画っぽいもの」は違うんですよ。これは明らかに後者。「映画」をなめてる。BS-iはもう映画を作らないでくれ。