You don't know what love is until you've learned the meaning of the blues

コメント欄にて「吉高由里子ちゃんはチャーリー・パーカーだ」という鋭すぎる指摘が! これ、以前から私もいつか書こうと思っていたことなんですよ。先に指摘されてしまい、ちと悔しい。笑
吉高由里子ちゃんは現代を生きるチャーリー・パーカーであり、セロニアス・モンクであり、またあるとき(たとえば『紀子の食卓』のクライマックス)はアルバート・アイラーでもある。が、断じてジョン・コルトレーンではない。
具体的な音の響きという点からいうと、私が個人的にもっとも近いなと感じるのはエリック・ドルフィーが吹くアルトやバスクラやフルート。研ぎ澄まされた鋭利な感覚が強烈なスピードを裏打ちしながら軽やかに飛翔して上昇と下降を繰り返すその魔術的な音の響きは、まさしく「吉高由里子的」。由里子ちゃんのことを書くときはいつも女優云々ではなく、マーク・ボランクロディーヌ・ロンジェの歌声とともにドルフィーの宇宙的な音のことを考えながら書いている。
ドルフィーの『ラスト・デイト』の最後に残された有名な言葉「音楽は終わってしまえば、宙の中に消え去り、2度とつかまえることはできない」、これはまさに由里子ちゃんのことを言っているようなものじゃないか。
宇宙が好きでドビュッシーが好きな由里子ちゃんがドルフィーの音楽を耳にしたら、何を感じるだろう。