怪談新耳袋 牛おんな

http://www.bs-i.co.jp/app/program_details/index/DRT0707400
山口真璃亜さま、絶叫しまくり! 真璃亜さまは絶叫しても、その芝居には無駄がなくとても美しい。私などは最初の体育館のシーンから惚れ惚れしてしまったんだけど、そのあとの車を停めていよいよ森の中へ入っていくぞという場面でのあの腰の引けた歩き方なんか絶妙だ。この勘のよさ、しなやかさ、タイトさ。技術的な意味での純粋な巧さと本質的な強靭さを兼ね備えた真璃亜さまの芝居は、スターダストに所属する10代の女優の中では最強だと断言。
作品はなかなか丁寧に作られていて、惨殺シーンのしつこさ(明らかに性的なニュアンスが込められている)とか、足踏みオルガンの音色の使い方(あの音をバックにして殺す場面が見たかった)とか、変態同級生のあっけない結末とか、車のトランクとか、もちろん「牛おんな」のグロテスクな造形もよかった。本音を言えば、もっとエグいスプラッター描写が見たいわけだけれど、そういうのはテレビでは放送できないからね。残念だったのは、「死にたい、死ねない」のセリフが余計なこととラスト付近で回想シーンが入ること、そして最後の小出さんの顔のアップがいまひとつ綺麗に撮れていなかったことかな。あのアップが真璃亜さまだったら、、、とつい考えてしまう。
細田くんや佐野くんといった現在プッシュ中の若手俳優とともに真璃亜さまを出演させているところを見ると、スターダストの人も真璃亜さまの飛び抜けた実力をそれなりには把握しているということなのか。
DVDは11日にリリース。
http://www.actcine.com/sinmimi/dvd.html