妖怪奇談
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初日に行ってきた。
市川春樹姉さんの演技は確実にレベルアップしていたね。病室での第一声からして、『ルート225』のときとは聞こえ方がぜんぜん違うもん。はっきりと目に見えて成長しています。ただ、微妙にがんばりすぎちゃっているというかお芝居しすぎちゃってて私ならNG出すかなというところが2箇所あり、そこがちょっと惜しかったかも。姉さんは今まさに成長の真っ只中ということなんだろう。これからさらに、もっともっと伸びると思うよ。この調子で、とにかくいっぱい映画に出て経験を積んでほしい。現在、撮影している作品というのは、ちびっこと共演して九州ロケにも行った例のやつですかね。それともまた別の映画かしら。
宮光真理子さんは小嶺麗奈さんの線を細くしたような神経症的な美しさの持ち主で、なるほどこれはカルト人気がありそうだと思った。舞台挨拶の印象だと、ご本人はおっとりした感じのとても優しそうな方でした。そういえば、宮光さんのモデル仲間の役で宮本理恵さんがフツーに出演していて、少々驚いた。
伴杏里ちゃんはかわいい感じに撮られていたね。ネイルサロンでのやりとりとか、妙にチャーミングに見えた。連合赤軍の映画は、ちょうどこの13日にクランクアップしたそうです。
作品自体は各所で書かれているとおり妖怪映画でもホラー映画でもなく、女性映画でした。しかも、ひとつひとつの描写がわりとあっさりしたスケッチ風になっていて、ここでもっとこのコの顔を映してよ、とか、このカットはあと何秒か長く見せてほしい、とか考えているうちに、気がつくともう次のエピソードへさくさく移っているといった具合。あえて余韻を残さないような、簡単に感情移入させないような作りでした。監督さんが編集も兼任しているところからすると、これは意図的なものでしょう。それでも個人的にはやはり、ラストの雨が降り始めるまさにその瞬間のショットは見たかったんだけれど。
舞台挨拶は、飛び入りで参加した「いか八朗」先生がバカ受けの大喝采。いやあ、腹抱えて笑いました。春樹姉さんは映画の舞台挨拶は今回がまだ2度目だと思うけど、いかにも慣れていない感じだったね。ああいう場所で何を言ったらいいのかよくわからず、戸惑っているような印象だった。姉さん、不器用だな。でも場数を踏めば、だんだん要領がつかめてくるから大丈夫だよ。
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