マチベンとWoO

マチベン』第5回は、思った以上に谷村美月ちゃんの出番がありましたね。ああいう影のあるミステリアスな感じの役を演じるのは、美月ちゃんも初めてだったんじゃないかな。江角さんとの場面では、今まで表に出ていなかったようなダークな「冷たさ」が感じられ、新鮮でとても良かったです。美月ちゃん自身、演じてて楽しかったと、『BOMB』のインタビューで言っていましたね。最終回も期待です。
生物彗星WoO』の第3回は、残念ながらあまり良い内容ではなかったように思います。ドラマ部分が弱かったというか、なんだかドラマになっていなかったような気がします。もっとアイと源さんやホームレスの人たちとの交流を丁寧に描かなきゃダメだよね。一緒に合唱してしまうくらいまでやらないと。関係が親密になるからこそ、その後の別れがつらいのであって。小太郎とのエピソードが間に入って邪魔をしていたような感じ。あれでは美月ちゃんも演じていて気持ちが持っていきづらかったんじゃないかなあ。源さんの境遇にしても、セリフと時計であっさりと説明されてしまうだけだし。岡元夕紀子さんがオカマのホームレスを迎えに来る娘役でワンシーンだけの出演しかもセリフなし、という超もったいない使われ方をしているんですけど、あの役は絶対に源さんの娘にするべきだったと思います。
それでもなあ、あそこで出てくるのがアイ吉だと、どうしても切実さに欠けてしまいますよね。やっぱり徹頭徹尾シリアスでハードなものにするか、その反対に完全に子供向けのソフトなものにするか、どちらかに徹底した方が良かったんじゃないかな。私としてはもちろん(美月ちゃんの資質も考えて)前者を希望しますが。
それにしても、美月ちゃん、とよたさん、黒谷さん、そして今回の岡元さんと、女優さんに関してはなぜかとても魅力的な顔ぶれが揃っているのが不思議。