ママとわたしの中二デビュー

http://www.nhk.or.jp/nikki/top.html

4月、東桜中の始業式。藍見沙奈(あいみ・さな)は、学年一短いスカートをはいて登校した。見事「中2デビュー」を飾り、クラスメイトの評判になった。ところが先生の間では要注意人物に…。
沙奈のクラスを受け持つのは、新任の御器所拳(ごきそ・けん)先生。他の先生からの要請もあり、沙奈を注意する御器所先生だが、沙奈はまったく聞き入れる様子がない…。
今回は新任の御器所先生(モロ師岡)が初めてメインの先生を演じます!
【出演】藍見沙奈 モロ師岡 吉田泰子
【脚本】寺嶋奈美子
【音楽】馬場孝幸
【演出】磯部雅一

http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0410.html#20060410001
今週の『中学生日記』。『中学生日記』には「橋」や「歩道橋」が頻繁に登場しますけど、その撮り方ひとつで演出家の力量がわかってしまいますね。今回も主人公、同級生数人、御器所先生、小学生の集団がまとめて出てくる、かなりおいしい場面がありましたが、、、正直もったいないなあって。
そんなわけで、今回は演出が(あまり良くない意味で)フツーで、全体にイマイチな印象でした。この題材なら、もうちょっとメリハリと緊張感がほしかった。こういう信頼関係が急に崩れてどうしようもなくなってしまうような話は大好きなんですが。
ここは他にもっと撮り方があるんじゃないかなあ、といちいち考えたりしながら、主人公がプリ帳をビリビリに引き裂くクライマックスまで見ていました。ラストの、1枚の写真(大量のプリクラとちゃんと呼応している)と鏡でまとめる展開は良かったけど。
しかし、なぜ『蘇州夜曲』なんでしょう。こんな歌詞ですが。

君がみ胸に 抱かれて聞くは
夢の船唄 鳥の唄
水の蘇州の 花散る春を
惜しむか柳が すすり泣く


花をうかべて 流れる水の
明日のゆくえは 知らねども
こよい映(うつ)した ふたりの姿
消えてくれるな いつまでも


髪に飾ろか 接吻(くちづけ)しよか
君が手折(たお)りし 桃の花
涙ぐむよな おぼろの月に
鐘が鳴ります 寒山寺(かんざんじ)

昔の歌謡曲は本当に詞が深いというか、シンプルであるが故にそこに何重もの意味が込められているようで、いろいろと考えてしまう。ジャズのスタンダードなんかも同じですね。