蛇にピアス

ようやく公式発表されました。この1ヶ月、長かったぜ。
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20071120-OHT1T00037.htm
久々に吉高由里子ちゃんの資質にばっちり合ったディープなお仕事。この上なく鋭利に研ぎ澄まされた「感覚」がむき出しのままの状態で生きている由里子ちゃんのリアルサイケデリックな存在感と原作のアンダーグラウンドな世界観が一体化、これぞまさしくPsychedelic Underground。

まるで火星にでも住んでいるような虚実入り交じったところが魅力。

「虚実入り交じった」なんてさすがは蜷川幸雄、うまいことを言う。由里子ちゃんの魔術的な魅力を看破している。由里子ちゃんはまさに"Another Girl, Another Planet"(The Only Ones)だね。
ARATA高良健吾くんという2人の共演者もよい。特にARATA

「映画を自分のものにできない悔しさがある。まだ新人監督だな。でも、大好きなんだよ、映画が」

という蜷川御大の言葉も謙虚で泣けるじゃないか。でも由里子ちゃんを主役に決めた時点で映画としてはもう勝利したようなもんです。あとは由里子ちゃんの完全にぶっちぎれた「天才」を発見して、驚愕して、そしてそこから決して目を離さないようにしていればいい。クランクアップ後の監督のコメントが今から非常に楽しみです。
本作はやはり来年のカンヌ国際映画祭への出品を目指しているようですが、ぜひ実現してほしいですね。で、由里子ちゃんはもう日本のしょうもない芸能界なんかにこだわらずそのままヨーロッパや中国・台湾あたりの先鋭的な映画に出演するといいよ。由里子ちゃんは間違いなくそういうタイプの女優さんだもの。何ものにもとらわれない、何者でもない、由里子ちゃんらしい自由な活動をすればいい。


この雰囲気ならいい作品ができるでしょう。



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http://mixi.jp/view_community.pl?id=66259
19日にクランクインして丸々1ヶ月撮影がつづくみたいですね。


http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8706

どんなに自分を傷つけ血を流しても、私たちは、わかりあえない――。
芥川賞受賞作家・金原ひとみと“世界のニナガワ”こと蜷川幸雄が贈る、21世紀、愛の神話。


「スプリットタンって知ってる?」
そう言って、男は蛇のように2つに割れた舌を出した――。


その男アマと同棲しながらサディストの掘り師シバとも関係をもつルイ。

彼女は自らも舌にピアスを入れ、刺青を彫り、「身体改造」にはまっていく。

痛みと快楽、暴力と死、激しい愛と絶望。
今を生きる若者たちの生の本質を鮮烈に描き、弱冠20歳にして「すばる文学賞」と「芥川賞」をW受賞。心に巣食う闇と悲しみを大胆に描き、世界100数カ国で翻訳された金原ひとみの衝撃のデビュー作を、常に最先端を走り続ける感性で“世界のニナガワ”と称される蜷川幸雄が完全映画化!

蛇にピアス