きみの友だち

きみの友だち
http://www.amuse.co.jp/artist/Yuriko_Yoshitaka/profile.html

●映画「きみの友だち」出演
 監督:廣木隆一
 2008年春公開予定

重松清さんの原作はあっという間に読了。吉高由里子ちゃんは誰の役なんだろう。中学生の役はさすがにもうできないだろうし、年齢的に合うのは大学時代の恵美くらいしかいないと思うんだけど。でも、おそらく中学時代の恵美を演じるのであろう石橋杏奈ちゃんとは顔の系統がぜんぜん違うから、別の役かなあ。恵美って、いつも空を見上げていたり雲の写真を撮ったり絵を描いたりと、かなり由里子ちゃんっぽい役柄なんだけどね(松葉杖をついて歩く姿も由里子ちゃんなら素晴らしいものになるだろう)。小説には出てこない、映画オリジナルのキャラの可能性もあるかな。
本の感想を少しだけ書くと、最初の恵美と由香(「あいあい傘」)、ブンとモト(「ねじれの位置」)、それぞれの出会いの話だけで私には十分だった。いちばん「映画」になりやすいのもこの2篇でしょう。それ以降の話は、ちょっと説明的というか種明かし風の内容なんだよね。「花いちもんめ」はたしかにボロボロ泣いたけど、あの“奇跡”はいらないんじゃないかなあ。あの“奇跡”(と最終章)は入れずに、最後も恵美が空に向かって1人でシャッターを切るところであっさり終わらせればよかったのに。
「みんな」ではなく「1」であること、「2」になるのではなくあくまでも(恵美と由香の関係のように)「1+1」であり続けること。あの年齢のコたちがしんどいのは、この「みんな」が崩れ落ちて「1」になってしまう瞬間をはじめて直に経験することになるからだ。『中学生日記』も、「1」であること、そして「1+1」であることを、おそれずにちゃんと描きなされ。


紀子の食卓』上映情報
17日にミシガン大学の日本研究センターが主催する日本映画特集"Out of the Ordinary: New Identities in Recent Japanese Film"の中で上映。
http://www.umich.edu/~iinet/cjs/events/film.html
ミシガンに知人がいる人は「四の五の言わずに見にいけ!」と勧めるべし。
21日には渋谷アップリンクファクトリーで行われる「80's インディペンデント・フィルムメーカーズ特集」の中で上映。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/002217.php

08月21日(火) 『独立少年合唱団』(18:00)|『紀子の食卓』(20:30)



6日から放送のHTB素晴らしい世界』は、北海道に住んでいる人にいちおうまとめて録画を頼みました。なので、私が番組を見られるのは月末以降になると思われます。内容には期待していません。アミューズ絡みのものには期待できません。