闘争宣言

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今回のアーカイブスはいつもと少し違います!現在、俳優として活躍されている近藤芳正さんが、1978年に主人公を演じた作品を放送します!しかも、ただの再放送ではございません!近藤さんが新たなインタビューで、この番組への思いを語ります。そして、番組のラストには、来年度(4月から)のスペシャル企画の予告が!

提灯屋の息子、近藤芳正(こんどうよしまさ)は、激しい闘争心を抱いている。成績優秀でスポーツ万能、おまけに家が金持ちと3拍子揃ったクラスメートの吉本隆浩(よしもとたかひろ)に対してだ。「生まれや身分に左右されず、実力で生きられる世の中なんだ!」芳正の成績は、そのがむしゃらな努力で徐々に上がっていき、遂には吉本と同じランクの高校を受験できるまでになる。しかし、吉本はアメリカのハイスクールに入り、オックスフォード大学を目指すと言い出す…。

<昭和53年2月26日放送分>

【出演】 近藤芳正 吉本隆浩 湯浅実
【脚本】 能勢紘也
【演出】 宇佐見義久

今週の『中学生日記アーカイブス。これ、ヤバくない? 回想の入れ方(特に音の使い方)がミョーだな、ヘンなドラマだなー、と思いながら見ていたら、終盤、教室内のどう考えても不自然な場面で突然「君が代」のメロディが流れ出してぎょっとした。決闘相手が「日本」を離れて「アメリカ」へ立つところでは、もろに「日の丸」が映るし。で、最後は「日本」に残された近藤くんのあのなんともいえない、うつろな表情で終わりでしょ。意図は明らかだよね。
受験戦争の話から資本主義、戦後日本社会に対する批判、さらには天皇制の問題まで想起させるヤバい内容。こんなのよく放送したなあ。。。ひょっとして今の『中学生日記』のスタッフは誰も気づいていないのかな。重松さんはどう見ているんだろう。