セーラー服と機関銃

http://www.tbs.co.jp/kikanjyu2006/
予想していたものよりは、ずっと良かった。堤幸彦(嫌いです)チックな過剰演出がウザいけど、基本は「愛した男たち」が「想い出に替」わっていく残酷なメロドラマだという認識はそれなりに持っているようだ。長澤まさみちゃんのお芝居は当時の薬師丸さんをかなり意識しているとは思うが、ぜんぜん悪くはない。セーラー服を着たまさみちゃんの周りに銃声が鳴り響くだけで、胸がざわつく。「何かが決定的に終わってしまった」というどうしようもない悲しみが全編に塗り込められた相米慎二版は映画としても凄すぎるから、あれと比べるのは酷というもの。
それにしても、この主題歌は本当に名曲だ。タイトルバックに流れるまさみちゃんの不安定な歌声を聴くだけで、目頭が熱くなる。