魔術師

女優という魔法使いへの第一歩
http://www.sankei.co.jp/enak/2006/longinterview/sept/kiji/12yoshitaka.html

「小学校の卒業文集には『魔法使いになりたい』って書きました。他人とは違う力、他人がもっていないものをもちたい。空を飛んだり、壁をすりぬけたり、ほかの人には分からないものを人に伝えられたらすごいし」

吉高由里子ちゃんは、沢尻エリカちゃんが持ついちばんヤバイ部分をさらに先鋭化させたような存在だと私は考えてきたけど、このインタビューを読んで確信した。やっぱり由里子ちゃんのようなコには、アイドル的なものは求めない方がいい。こういったコと付き合っていくには、それなりの覚悟が必要になると思う。
画像もヤバイ。自然体の内に発せられたこの禍禍しいオーラには、とてつもない恐怖を感じる。「色気」ではなく「殺気」。ふとClaudine Longetの歌声を思い出した。

それにしても、感想を書き出したノートの話には本当に驚かされる。このどこか醒めたような冷静な感覚は、優れた女優さんたちが共通して持つものだ。
『紀子の食卓』公式ブログの紹介記事では「少女」というわかりやすい言葉が使われているけど、これはちょっと違う気がする。由里子ちゃんが体現しているのはそういった刹那的なものではなく、もっとどうにも動かしがたい普遍的な何かなのではないか。『紀子の食卓』には、きっとその答えがはっきりと刻まれているはず。
紀子の食卓』公式サイト
http://www.noriko-movie.com/