時をかける少女

http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/index.php
昨日、見てきた。すでに各所で絶賛されているこの映画は、私が期待していたものとは若干違う面もあったりしたんだけど、それでも完成度の高いよくできた秀作であることは間違いないと思う。個人的には主人公の真琴がやたらとゴロゴロ転がる描写が多かったのがツボでした。タイムリープのときだけでなく、自分の部屋でメールを待っているときなんかもベッドの上で横方向にゴロゴロゴロゴロしている。
谷村美月ちゃんは、私も最初は「え? これが美月ちゃんの声?」と驚いたんだけど、途中、功介先輩のことを知ったいきさつを語るかなり長い台詞で「ああ、やっぱり美月ちゃんだ」と実感しました。ただ達者なだけでなく、自身のパーソナリティをしっかりと声に滲ませている点が流石。
美月ちゃんもAYAMI!!!さんも当然、主役のオーディションを受けたんだろうけど、実際に出来上がった作品を見ると、なぜこの真琴役に選ばれなかったのかよくわかる。真琴の基本おバカなキャラクターには合っていないんだよね。特に美月ちゃんは。細田監督がなにかのインタビューで仲里依紗ちゃんの声を評して「世界の肯定感」という言葉を使っていてグッと来たんだけど、美月ちゃんの声にはそういったものはあまり感じられない。美月ちゃんはもっと複雑なものをあらかじめ抱えてしまっているというか、難しいものと向き合ってしまっている感じがするんだよ。死ぬとか生きるとか、そういったことをつい語らせたくなってしまうような。『カナリア』の由希がまさにそうだったし、今度の『ユビサキから世界を』も予告を見るかぎり美月ちゃんだけ他のコとは別の役割が与えられているみたいだし、残念ながら成功作とは言い難い『生物彗星WoO』にしても美月ちゃん特有のシリアスなトーンは作品世界に確実に反映されて(しまって)いると思う。
関戸優希ちゃんは、下のインタビューで話している自殺と勘違いするシーンなんかは、たしかにちょっと苦労しているなあ、と感じましたね。でも他は悪くなかったと思う。優希ちゃんなりに頑張っているのがよく伝わってきて、見ていて嬉しくなりました。良かったです。ただ私が考える優希ちゃんの可能性って、こういうわかりやすい「妹キャラ」(萌えキャラ?)みたいなのとは少し違う部分にあるんだよね。たとえばそれは、『星は昼も輝く』の、オーディション会場で父親に声をかけられたときのあのなんとも不安げな暗い表情の中に見え隠れしているものだったりする。優希ちゃんが「かわいい」のは当たり前のことだからさ。「かわいい」以上のものが見たくなるんだよね。これから、いろんな役柄に挑戦してほしいな。
名古屋舞台挨拶後の細田監督と優希ちゃんのインタビュー記事
http://www.walkerplus.com/movie/report/report4421.html
ゴールド劇場の舞台挨拶レポートはなぜか優希ちゃん中心の内容。愛知の期待の星だね♪
http://www.eigaya.com/features/tokikake/index.html
優希ちゃんも舞台挨拶とサイン会の感想を書いてくれました。ありがとう。
http://blogs.yahoo.co.jp/miss_phoenix/38334459.html