原生凛1

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山口真璃亜ちゃんは素晴らしい。
真璃亜ちゃんと葵ちゃんが白い妖精の役を演じる、このDVDの本編には、なぜかセリフがまったくなくイージーリスニング風の音楽がえんえんと流れているだけなんだけど、そんな中、あちらこちらのシーンで見られる真璃亜ちゃんのお芝居の瑞々しい表情には本当に驚かされる。
たとえば、前を行く葵ちゃんの後ろに遠慮がちにくっついてトボトボと歩く姿や、市川春樹ちゃんと大政絢ちゃん扮する黒い妖精が現れて連れていかれるときのなんとも不安げな顔、そして浜辺での別れの場面で指切りをするために春樹ちゃんの手をふいにつかまえるそのタイミングと動き。ひとつひとつの表情の中に宿る繊細きわまるエモーションは、『吾輩は主婦である』で見せたあの「悲しい目」にそのまま通じるものだ。真璃亜ちゃんは特に何かを考えて演じていたわけではないのだろうけど、それでこれだけ深い感情を表現することができるのだから、これはもう「才能」というほかない。
インタビューとメイキング映像でわかる素顔も実にユニーク。14歳(当時)の女のコとしての等身大の無邪気さや奔放さをしっかり持ちつつ、どこかで自分自身と周りの状況を客観的に把握しているような冷静さを感じさせる。その自然体の冷静さは、『ストロベリーフィールズ』のメイキングで見られる、谷村美月ちゃんの現場での姿を思わせる。真璃亜ちゃんにもまた「アイドル性」と呼ばれるものとは別種の、優れた「女優」さんだけが持つ非凡な輝きがある。
いやあ、すごいコですよ。スターダストの至宝だよ。今年後半は真璃亜ちゃん推しでいきたいけど、そのためには公式ページが出演情報をちゃんとフォローしてくれないと、どうにもなりません。スターダストさん、本当にお願いします。
市川春樹ちゃんについては、『原生凛2』を購入して、それを見てから書こうと思います。