ダンドリ。

http://wwwz.fujitv.co.jp/dancedrill/index2.html
やっぱりこのドラマ、いいよ。過小評価されすぎ。90年代の半ばくらいまでは、こういう純然とした「アイドルドラマ」って、たくさんあったんだよね。作り手もそのことには間違いなく意識的で、劇中でシンディ・ローパーカイリー・ミノーグのあの曲やあの曲を、毎週、嬉々として流しているのがその証拠。この懐かしいテイストは、確信犯だよ。
野ブタ。』や『ギャルサー』がイヤだったのは、なんだかんだ言って結局は上から下の目線というか、オッサンオバサンが若い連中に「説教」しているようにしか見えなかったから。でも『ダンドリ。』は違う。主眼が置かれているのは、あくまでも女のコたちの側のシンプルな「気持ち」であって、だから見ているとすごい能天気でバカバカしく感じられるんだけど、それゆえスコーンと突き抜けた爽快感が伝わってきて、見ていてとても気持ちがいい。その反時代的な気持ちのよさは、良いときの(あくまでも“良いときの”)『中学生日記』にも似ている。出演者に特別な思い入れは持てないと思うけど、ドラマとしては断固、支持します。